シンタックス 【syntax】

概要

シンタックス(syntax)とは、統語論、構文(論)という意味の英単語で、ITの分野ではプログラミング言語などの人工言語の仕様として定められた文法や表記法、構文規則などのルールを指す。

処理系が正しいソースコードとして解釈可能な文字や記号の並べ方、単語や文の組み合わせ方などの規則の総体である。プログラミング言語の場合、例えば「複数の文を並べる場合はセミコロンで区切る」「変数は使用前に型と変数名を宣言する」などがシンタックスにあたる。

シンタックスは言語仕様として形式的に定義することができ、コンパイラインタプリタなどのコンピュータプログラムによって自動処理が可能である。シンタックスを満たさない記述があるとコードを正しく解釈できないため、シンタックスエラーsyntax error)となりそこで処理は打ち切られる。

シンタックスはコードが形式的に言語仕様に従って記述されているかどうかを表す概念だが、これと対比して、その表す意味や内容のことを指す場合は「セマンティクス」(semantics:意味論)という用語を用いる。

(2021.12.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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