ビットパターン 【bit pattern】

概要

ビットパターン(bit pattern)とは、ある長さのビットが取りうる各ビットの「0」と「1」の組み合わせ。また、組み合わせの数。

コンピュータではすべての情報を「0」と「1」を並べた2進数で表し、2進数の1桁に相当するデータの最小単位を「ビット」(bit)という。すべてのデータはこのビットを一列に並べたビットとして表現される。

ある長さのビットがあるとき、各ビットは「0」または「1」のを取ることができ、各ビットの組み合わせをビットパターンという。例えば、ビットが2つ並んだ2ビットデータがあるとき、考えられるビットパターンは「00」「01」「10」「11」の4通り、3ビットなら「000」「001」「010」「011」「100」「101」「110」「111」の8通りである。

ビットパターンの数は1ビットで2通り(「0」または「1」)、2ビットで4通り、3ビットで8通り、4ビットで16通り…とビットが1つ増えるごとに2倍に増えていく。一般にnビットデータが取り得るビットパターンの数は2n個となる。

また、いくつかの決まった種類の選択肢からなる情報をビットパターンに対応付けて表現したい場合、2nの中で選択肢の数より多い最小ののnが必要なビット数となる。例えば、26個あるアルファベット大文字に一つずつビットパターンを対応付けた文字コードを作りたければ、24<26<25 であるため4ビット(16パターン)では足りず、最低でも5ビット(32パターン)が必要となる。

(2023.2.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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