読み方 : じつひきすう
実引数【argument】actual argument/actual parameter

関数やメソッドを定義する際には、外部から受け取る値の入れ物として仮の名前をあらかじめ宣言しておく。これを「仮引数」(formal argument)という。実引数はその仮引数に対して、呼び出し側が実際に渡す値であり、関数が実行されるたびにその時点の実引数の値が対応する仮引数へ渡される。
例えば、二つの値の和を返す関数が function sum(a, b){ return a + b; } と定義されているとする。y = sum(x, 1); と呼び出した場合、x と 1 が実引数であり、a と b が仮引数である。実行時には x の値が a に、1 が b に渡され、a + b が評価される。
実引数として指定できるものは変数に限らず、数値や文字列などのリテラル、定数、演算式、別の関数呼び出しの戻り値なども記述できる。例えば sum(x * 2, getValue()) では、x * 2 の評価結果と getValue() の戻り値がそれぞれ実引数として渡される。実引数の個数は原則として仮引数の個数と一致させる必要があるが、デフォルト値付き引数や可変長引数をサポートする言語では省略または増減できる場合もある。
実引数から仮引数への値の渡し方には、「値渡し」(call by value)と「参照渡し」(call by reference) がある。値渡しでは実引数のデータの複製が仮引数に渡されるため、関数内で仮引数を書き換えても呼び出し元の変数には影響しない。参照渡しではその変数への参照情報が渡されるため、関数内での変更が呼び出し元にも反映される。どちらの方式が適用されるかは言語の仕様やデータの型によって異なる。
(2026.6.18更新)