代入式 【assignment expression】

概要

代入式(assignment expression)とは、プログラミング言語におけるの一種で、変数代入する代入文をとして扱うもの。代入値がの演算結果として返される。

例えば「=」が代入演算子である手続き型の言語では、「a=1」という文は「変数aに1を代入する」という意味になる。代入式の仕様のない言語ではこれは一つの実行文であり、文を置くことのできる場所でしか機能しない。

一方、代入式を採用している言語では代入は一つのの一種という扱いになり、「a=1」は「変数aに1を代入し、1を返す」として扱われる。単体で記述すれば単にaに1を代入する文のように機能するが、であるため他の演算と組み合わせることができる。

例えば、「b=(a=x)+1」のように記述すると、aにはxのが、bにはx+1のがそれぞれ代入される。「a=b=c=1」のような記述も可能で、「a=(b=(c=1))」のように解釈され、aにもbにもcにも1が代入される。

(2022.8.12更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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