text/html
概要
text/htmlとは、電子メールの本文や添付ファイル、またHTTP通信でファイルの種別を表すのに用いられるMIMEタイプの一つで、HTML形式のテキストデータを意味するもの。ファイルの場合は拡張子「.html」を表すことが多い。メールに様々な種類のデータを混載できる「MIME」(Multipurpose Internet Mail Extensions)規格では、「タイプ名/サブタイプ名」という形式の「MIMEタイプ」と呼ばれる符号でデータ形式を識別する。HTTPでもWebサーバがWebブラウザにファイルを送信する際、HTTPヘッダのContent-TypeフィールドにMIMEタイプを記述する。
「text/html」はタイプが「text」、サブタイプが「html」のMIMEタイプで、テキスト(文字)形式のデータのうち、HTML規格に従って記述されたデータであることを示している。WebサーバはHTMLファイルを送信するときにこのタイプを用いるが、それ以外にも、スクリプトなどで動的に生成したデータがHTML形式の場合にもこのタイプを用いる。
メールヘッダやHTTPヘッダでは「Content-Type: text/html」のように指定するが、標準では文字コードはASCII規格であることが前提とされるため、日本語など他のコードで記述されていることを伝達したいときは「Content-Type: text/html; charset=UTF-8」のように文字コード指定を追記することができる。
なお、HTML形式に「text/html」を用いるのはSGMLから派生した初期のHTML規格(HTMLバージョン1~4)およびHTML5で、XML規格に適合するよう書式を定義し直したXHTMLの場合は「application/xml+xhtml」を用いることになっている。
(2022.12.11更新)