マルチパラダイム言語 【multi-paradigm programming language】

概要

マルチパラダイム言語(multi-paradigm programming language)とは、プログラミング言語の分類の一つで、様々なプログラミングパラダイムに従ったプログラムの記述ができるもの。オブジェクト指向プログラミングと関数型プログラミングを組み合わせた言語などが該当する。

プログラミング言語が規定するプログラムの枠組みのことを「プログラミングパラダイム」(programming paradigm)あるいは略してパラダイムという。開発者がプログラムをどういうものとして捉えるべきかを示した規範で、言語によって同じ処理をプログラムでも書き方が異なる。

例えば、「手続き型プログラミング」では関数サブルーチンなどの手続きの定義と呼び出しの組み合わせとしてプログラムを記述するが、「関数型プログラミング」(functional programming)ではプログラム関数の組み合わせとして記述する。

特定の一つのパラダイムを採用した言語もあり、「関数型言語」のように呼ばれるが、複数のパラダイムを取り込んでいくつかの異なった書き方が可能な言語もあり、これをマルチパラダイム言語という。現代のプログラミング言語の多くは他の言語の便利な機能を相互に取り込むようになってきており、単一のパラダイムのみで構成された言語はあまり見られなくなっている。

(2023.12.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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