読み方 : マルチパラダイムげんご

マルチパラダイム言語【multi-paradigm programming language】

概要

マルチパラダイム言語とは、プログラミング言語の分類の一つで、複数のプログラミングパラダイムに基づく記述方法を一つの言語の中に備えたもの。開発者は状況や用途に応じて異なる設計手法を使い分けながらプログラムを作成できる。
マルチパラダイム言語のイメージ画像

「プログラミングパラダイム」(programming paradigm)とは、プログラムをどのような構造として捉え、どのように記述するかを定める枠組みのことである。言語によって採用するパラダイムは異なり、同じ処理でも書き方が大きく変わる。

代表的なパラダイムとして、「手続き型プログラミング」「オブジェクト指向プログラミング」「関数型プログラミング」などがある。手続き型では処理の手順を順に記述し、オブジェクト指向ではデータと操作をひとまとめにしたオブジェクトを基本単位としてプログラムを構成する。関数型ではプログラム全体を数学的な関数の組み合わせとして表現する。

かつては特定の一つのパラダイムのみを採用した言語が主流で、「関数型言語」「オブジェクト指向言語」のように分類されていた。複数のパラダイムを取り込み、それぞれの手法を一つの言語の中で利用できるようにしたものがマルチパラダイム言語である。例えば、オブジェクト指向でシステム全体を設計しながら、一部の処理では関数型の記述を用いて簡潔にまとめるといったことが可能になる。

マルチパラダイム言語の例として、Python、C++、Java、JavaScript、Kotlin、Swift、Scala、Rustなどが挙げられる。現代の主要なプログラミング言語の多くは、発展の過程で様々なパラダイムの有用な機能を取り込んできており、純粋に単一のパラダイムのみで構成される言語は研究用など特殊なものを除いて少なくなっている。

(2026.6.30更新)
 

他の辞典等による「マルチパラダイム言語」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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