手続き型プログラミング 【procedural programming】 命令型プログラミング / imperative programming
概要
手続き型プログラミング(procedural programming)とは、コンピュータプログラムの記述様式(プログラミングパラダイム)の一つで、実行すべき処理や手続きを順番に記述していくもの。最も広く普及している方式で、多くのプログラミング言語が対応している。プログラムとして実行すべき命令などを一つずつ記述していくスタイルである。実行時には原則として先頭から記述順通りに命令を実行していくが、制御構文で実行順序を入れ替えたり、特定の箇所を繰り返すことができる。
複数の命令を「手続き」(関数、メソッド、プロシージャ、サブルーチンなど)としてひとまとめに定義し、別の箇所から呼び出すこともできる。手続きは先頭から実行され、末尾に到達したり終了を表す命令が実行されると呼び出し元プログラムに戻って次の命令が実行される。
コンピュータのCPUが直に実行することができる機械語(マシン語)は手続き的に実行されるため、多くの高水準プログラミング言語も手続き型プログラミングが可能なように設計されている。手続き的に記述することを基本とする言語を「手続き型言語」と分類することもある。
一方、命令を順に記述する以外の方法でプログラムを記述する様式を総称して「宣言型プログラミング」(declarative programming)という。プログラムを関数の組み合わせとして定義する「関数型プログラミング」(functional programming)や、論理式の組み合わせとして記述する「論理型プログラミング」(logic programming)などが含まれる。
(2025.3.3更新)