exit関数 【exit function】
概要
exit関数(exit function)とは、C言語などに用意されている標準的な関数の一つで、プログラムを終了させるもの。他の言語でもプログラムを終了させるexitという名前の関数やメソッドが用意されていることがある。C言語やC++言語では標準ライブラリ関数の一つで、<stdlib.h>をインクルードすることで呼び出すことができる。呼び出すとその時点でプログラムが終了し、制御がオペレーティングシステム(OS)など実行環境に戻される。
引数は一つでint型、返り値はないvoid型となっている。引数は終了の意味を表す値で、0が正常終了、0以外は異常終了を表す。stdlib.hではマクロでEXIT_SUCCESSが0に、EXIT_FAILUREが1に設定されており、これを用いることが多い。0と1以外の値が何を意味するかは処理系によって異なる。
終了時には開いていた入出力ストリームを閉じるなど各種の終了処理が行われる。事前にatexit関数に関数を登録しておくと、登録したのとは逆順に実行してから終了する。プログラムを終了させる関数としては他に、終了処理を省いて即時に終了させる_Exit関数(先頭に下線がついている)、異常終了させるabort関数なども用意されている。
(2024.8.29更新)