exit関数 【exit function】

概要

exit関数(exit function)とは、C言語などに用意されている標準的な関数の一つで、プログラムを終了させるもの。他の言語でもプログラムを終了させるexitという名前の関数メソッドが用意されていることがある。

C言語C++言語では標準ライブラリ関数の一つで、<stdlib.h>をインクルードすることで呼び出すことができる。呼び出すとその時点でプログラムが終了し、制御がオペレーティングシステムOS)など実行環境に戻される。

引数は一つでint型返り値はないvoid型となっている。引数は終了の意味を表すで、0が正常終了、0以外は異常終了を表す。stdlib.hではマクロEXIT_SUCCESSが0に、EXIT_FAILUREが1に設定されており、これを用いることが多い。0と1以外のが何を意味するかは処理系によって異なる。

終了時には開いていた入出力ストリームを閉じるなど各種の終了処理がわれる。事前にatexit関数関数を登録しておくと、登録したのとは逆順に実行してから終了する。プログラムを終了させる関数としては他に、終了処理を省いて即時に終了させる_Exit関数(先頭に下線がついている)、異常終了させるabort関数なども用意されている。

(2024.8.29更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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