実数型 【real data type】 real型

概要

実数型(real data type)とは、コンピュータで数値を扱うためのデータ型の一つで、実数を格納できるもの。数学における実数すべてを表現できるわけではなく、小数点以下の数を扱うことができる数値データ型という意味である。プログラミン言語などでは「real」「Real」「REAL」などの型名で示されることが多い。

コンピュータプログラムデータベースでは、数値や文字列など様々な種類のデータについて、それぞれの表現形式や表現可能な範囲などを規定した「データ型」に則って取り扱う。実数型は数値データ型の一種で、小数点以下の数を含む数値を格納、計算することができる型である。

コンピュータでは一つのデータを表現するために確保するメモリ領域には限りがあるため、実数型といっても数学で扱うありとあらゆる実数を表現可能なわけではなく、最大値や最小値、最長の桁数などに制約がある。上限などはプログラミング言語データベース管理システムなどの仕様で規定されている。

実数型のうち、小数点を置く位置(小数点前後の数字の桁数)を固定したものを「固定小数点数型」(fixed-point number type)、小数点の位置が可変でごとに指定するようにしたものを「浮動小数点数型」(floating-point number type)という。他にも、整数で分母と分子のを保持する有理数型などが用いられることがある。

(2024.5.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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