不等価演算子 【!=】 inequality operator
例えば、C言語系の記法の言語で、変数xの値が0のときに「x!=1」という式を評価すると、その値は真理値の真(true)となる。xの値が1であればこの式の値は偽(false)となる。「x!=1 && s!="A"」のように論理演算子と組み合わせて条件式を記述するのによく用いられる。
数学では不等号を「≠」と書くが、この文字はASCII文字コードに用意されていなかったため、等号(=)と他の記号文字を組み合わせる言語が多く、中でもC言語の「!=」を採用する言語が多い。BASICやPascal、それらの派生言語では「<>」を用いるほか、「NE」「NEQ」のような英略号(Not Equalの略)を用いる言語もある。
JavaScriptやPHPの不等価演算子「!=」は両辺のデータ型が異なっていても変換すれば一致する場合に同じ値と評価する(例えば "0"!=0 はfalse)が、「!==」を用いると両辺のデータ型が異なる場合は不一致と評価する("0"!==0 はtrue)。これを「厳密等価演算子」あるいは「非同値演算子」という。
一方、不等価演算子とは逆に両辺の値が一致する場合に真となる関係演算子もあり、「等価演算子」(equality operator)という。C言語系では「==」がこれにあたる。
(2021.11.17更新)