シフト演算子 【shift operator】 ビットシフト演算子 / << / >> / >>>
ビット演算子は値をビット列(2進数の0と1が並んだ列)とみなし、様々な操作を行う演算子である。ビットごとの論理否定(NOT)や論理和(OR)、論理積(AND)を求めるビット論理演算子と、列を左右に移動するシフト演算子に分かれる。
シフト演算子は二つの項を取る二項演算子で、左の項のビット列を、右の項の整数値だけ右あるいは左に移動する。左シフト演算の場合は左側にはみ出したビットは捨てられ、右側から移動した桁数だけ「0」が補充される。
右シフト演算の場合、右にはみ出したビットが捨てられるのは同じだが、符号なし右シフト(論理シフト)では左から「0」が補充され、符号あり右シフト(算術シフト)では符号ビットと同じ値(0以上なら0、負数なら1)が補充される。
C言語やその記法を受け継いだ多くの言語では、左シフト演算子が「<<」、右シフト演算子が「>>」となっている。C言語では仕様上は右シフトの挙動は規定されていないが、データ型が符号付き整数と符号なし整数に分かれているため、符号付きなら算術シフト、符号なしなら論理シフトという挙動の処理系が多い。JavaScriptのように論理シフト用の演算子「>>>」を用意している言語もある(>>は算術シフト)。
(2023.5.18更新)