論理否定 【NOT演算】 logical negation / 否定演算 / 論理反転

概要

論理否定(NOT演算)とは、論理演算の一つで、与えられた命題が真のときに偽となり、偽のとき真となるもの。論理回路や2進数の数値の場合は、入力が1のとき0となり、0のとき1となる。

論理学では記号「¬」を用いて「P¬Q」のように表記し、電子工学(論理回路)では記号「¯」(上線)を用いて「P」のように表す。論理否定演算を行う論理回路を「否定演算回路」「NOT演算回路」「NOTゲート」などと呼ぶ。

多くのプログラミング言語でもビットごとの論理否定演算(ビット反転)を行う演算子が用意されており、キーワード「not」を用いて「not p」のように書くものや、C言語などの記法にならって「~」(チルダ)記号を用いて「~p」のように表記する言語が多い。

ビット演算と区別して条件式などで用いる真偽値真理値)の論理否定演算を定義している言語では、「not」キーワードや「!」などの演算子が用いられることが多い。いずれの場合も、演算の対象となる被演算子オペランド)が一つの単項演算子である。

(2024.1.6更新)

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