バーチャルホスト 【virtual host】 仮想ホスト

概要

バーチャルホスト(virtual host)とは、一台のサーバで複数のホスト名(ドメイン名)によるサービスを提供すること。Webサーバメールサーバを複数ドメインで共用したい場合に用いられる。

サーバソフトウェアの機能として実現されるもので、同じサーバに複数の異なるドメイン名を割り当て、外部からはそれぞれが独立したサーバであるかのように個別に設定・運用することができる。ホスティングサービスレンタルサーバ)のように様々なドメイン名によるサービス運用受託するような事業では一つのサーバで多数のドメインホストする場合もある。

IPアドレスベースの方式では、サーバに複数のIPアドレスを割り当て、それぞれに異なるドメイン名を対応付ける。プロトコル側でホスト名の指定をわなくてもバーチャルホストの区別ができるが、運用したいホストの数だけIPアドレスが必要となる。

一方、名前ベースの方式では、一つのIPアドレスに複数の異なるドメイン名を割り当て、サーバ上でそれぞれのドメインに対応したサービスを提供する。外部からのアクセスがどのバーチャルホストへ向けたものか区別できるよう、プロトコル通信規約)で定義されたヘッダ中の項目(HTTPヘッダの「Host:」など)で対象ホスト名を指定する。

(2018.11.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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