OR演算子 【OR operator】 論理和演算子

概要

OR演算子(OR operator)とは、プログラミング言語の論理演算子の一つで、OR演算(論理和)を行うもの。二つの被演算子(オペランド)を取る二項演算子で、二項の論理和を求める。

プログラミングでは、2進数や真理値論理否定(NOT)、論理和(OR)、論理積(AND)などを求める論理演算を頻繁に行う。OR演算子は論理和を求めるための演算子で、真理値の場合、二項とも偽(false)のとき偽を、それ以外では真(true)を返す。

C言語やその記法を受け継ぐ多くの言語では、真理値OR演算とビット列の各ビットごとに論理積を求めるビットORを区別しており、前者を表す演算子はバーティカルバー(縦棒)一つの「|」、後者は二つの「||」である。「or」などのキーワードを用いる言語もある。

条件式などで三項以上を論理演算子で連結した際、どの演算を先に行うかの優先順位が決まっており、ほとんどの言語ではNOT演算子AND演算子→OR演算子の順序となっている。例えば「a & b | c」は「aとbの論理積を取ってその結果とcの論理和を取る」式を意味し、順序を入れ替えたい場合は数式と同じように優先したい演算を括弧で括る。

(2023.5.18更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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