break文 【break statement】

概要

break文(break statement)とは、多くのプログラミング言語に用意されている制御構文の一つで、繰り返し(ループ)処理を任意の位置で強制的に終了するもの。Perlではbreakではなくlast文を用いる。

for文while文、do-while文などのループの最中に記述することができる文の一つで、ループ処理を打ち切って終了し、ループ直後に実行位置を移動する。if文などと組み合わせ、「特定の条件が満たされたらループを脱出する」という処理を記述するために用いられることが多い。

C言語などではループだけでなくswitch文から脱出する文としても用いられる。ループ構文やswitch文に付随するブロック内でのみ有効であり、これらの外に記述すると構文エラーとなる。

ループ構文を入れ子にした多重ループの場合、そのbreak文が属するブロックのみ脱出し、外側のループからは脱出しない。ループラベルを付けてどこまで脱出するか指定できるJavaScriptのように、多重ループから一気に脱出する構文を用意している言語もある。

一方、ループ自体は終了せず、その回の処理を打ち切って次の回に移動する構文として「continue文」(Perlではnext文)がある。continue文が現れると、以降の処理をスキップしてブロックの終端に移動し、繰り返しの次の回に遷移する(条件によってはそのまま終了する)。

(2022.12.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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