外部変数 【external variable】

概要

外部変数(external variable)とは、C言語などの変数の分類の一つで、関数などの外で宣言され、プログラム内のどこからでも等しく参照できるもの。グローバル変数にほぼ等しい。

CやC++言語などでは、どの関数やコードブロックにも属さない場所で宣言された変数は、プログラム中のどこからでも同じ名前で同じ内容を参照できる「グローバル変数」(global variable)となる。プログラムの実行開始時にメモリ領域の割り当てがわれ、プログラム終了まで存続し続け、同じ変数名が常に同じ領域を指し示し続ける。

extern宣言

ソースコードが複数のファイルに分割されている場合、あるファイルで宣言されたグローバル変数は別のファイルコードからも仕様上は参照可能だが、呼び出し元のファイルには変数宣言が無いため、そのままではコンパイルエラーとなってしまう。

これを避けるため、呼び出したい側のファイル上で「extern int global_x;」のようにextern修飾子による変数宣言うことで、別のファイルで宣言されたグローバル変数を参照できるようになる。「外部変数」という呼び名を、extern宣言で参照できるようにした外部ファイルグローバル変数という意味で用いることもある。

(2021.6.25更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる