ドット演算子 【dot operator】

概要

ドット演算子(dot operator)とは、プログラミング言語で用いられる演算子の一つで、オブジェクトコレクションなどの構成要素(メンバー)にアクセスするためのもの。文字列の結合演算を表す言語もある。

例えば、オブジェクト指向言語の多くは「obj.prop」のように記述すると、objオブジェクトpropプロパティアクセスすることができる。「p=obj.prop+1;」のように変数として値を読み出したり、「obj.prop=1;」のように値を代入することができる(可能な操作は言語や対象により異なる)。「obj.meth();」のようにメソッドを呼び出すこともできる。

言語によっては「p=Math.PI;」「r=Math.round();」のように、クラスに属するクラス変数クラスメソッドもドット演算子で呼び出すことができる。C言語などでは構造体共用体メンバへのアクセスにも用いられる。

C言語やC++言語では、ポインタからメンバアクセスする場合は「ptr->member」のようにアロー演算子「->」を用いる。PerlPHPではオブジェクトメンバアクセスするのがアロー演算子で、ドット演算子は「$a=$b.$c;」のように文字列を結合する演算子として用いられる。

(2023.11.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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