ド・モルガンの法則 【De Morgan's laws】

概要

ド・モルガンの法則(De Morgan's laws)とは、論理演算集合演算の法則の一つで、論理和(OR)あるいは論理積(AND)で結ばれた式全体の否定(NOT)を、個別の値の否定を結んだ式で表すもの。19世紀イギリスの数学者オーガスタス・ド・モルガン(Augustus de Morgan)が定式化した。

A AND B という式全体の否定である NOT( A AND B ) は、個別の値の否定である NOT A と NOT B をORで繋いだ (NOT A) AND (NOT B) に等しくなる。この関係はANDとORを入れ替えた NOT(A OR B) と (NOT A) AND (NOT B) の間にも成り立つ。

集合演算の場合は和集合(∪)と積集合(∩)の関係について、A∩B=AB および A∪B=AB という関係が成り立つ。論理演算の場合は論理和(∨)と論理積(∧)の関係について、¬(P∧Q)=¬P∨¬Q および ¬(P∨Q)=¬P∧¬Q という関係が成り立つ。これらの関係は3項以上でも同様に成り立つ。

(2024.5.17更新)

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