仮引数 【parameter】 formal parameter / formal argument
関数などを呼び出す際に外部から与える値を「引数」というが、呼び出し側が指定する値を「実引数」(actual argument)、呼び出される側でこれを受け取る変数などを仮引数という。
多くの言語では関数定義の先頭などで変数名を列挙して宣言され、実引数とは記述した順番に従って対応付けられるようになっていることが多い。言語によってはデータ型の宣言を伴う場合もあり、対応する仮引数と実引数でデータ型が整合している必要がある。
例えば、与えられた二値の和を求める sum という関数があり、int sum(int a, int b){ return a + b; } のように定義されている場合、aとbが仮引数となる。これを呼び出し側で y = sum(x, 1); と記述すれば、aにxの値が、bに1が代入され、関数内の処理が実行される。
仮引数と実引数の数が常に一致している必要がある言語と、後ろ側の要素の一部を省略することができる言語がある。また、引数の数をあらかじめ固定せず、呼び出し毎に変更することができる「可変長引数」(可変個引数)に対応している言語もある。
(2022.5.20更新)