Lua
概要
Luaとは、汎用のスクリプト言語の一つ。実行環境がコンパクトで動作が高速という特徴から、ゲーム業界などでよく利用されている。標準の言語処理系はMITライセンスに基づいてオープンソースとして公開されている。C言語のプログラムに組み込んで利用することを想定しており、Pascalに似た構文を採用している。変数の動的型付け、オブジェクト指向、連想配列、クロージャ、コルーチン、第一級関数(関数を変数のように扱う)、ガーベジコレクションなどの特徴を備えている。
ソースコードは開発環境でバイトコードにコンパイルされて配布され、実行環境で仮想マシン(VM)が機種固有のネイティブコードに変換しながら実行する。実行時コンパイラ(JITコンパイラ)を用いる実行環境(LuaJIT)も開発されており、高速な実行速度に定評がある。
初版は1993年にブラジルのリオデジャネイロ・カトリカ大学で開発された。「Lua」とはポルトガル語で「月」の意味で、元になった言語の一つが「太陽」を意味する「SOL」(Simple Object Languageの略)だったことに由来する。WindowsやmacOS、Linuxなど様々な環境で利用できる。
(2022.6.8更新)