ローカルスコープ【local scope】局所スコープ

ローカルスコープとは?

プログラム中で変数や関数などの識別子が参照できる範囲(スコープ)のうち、宣言を含む関数やコードブロックの内部に限定されたもの。そのような変数は「ローカル変数」と呼ばれ、ブロックの外側からは参照できない。
ローカルスコープのイメージ画像

多くのプログラミング言語では、変数を宣言するとその宣言を含むブロックの内部からしか参照できないよう設定される。そのような通用範囲を「スコープ」(scope)と呼び、どのような種類のブロックがスコープを形成するかは言語によって異なる。

関数やメソッドプロシージャなど、外部から呼び出し可能なものはほとんどの言語でスコープとなる。一方、if文for文などの制御構文が形成するブロック、あるいはプログラマが任意に設定するブロックをスコープとして扱うかどうかは言語仕様によって対応が分かれる。

ブロックが入れ子状になっている場合は、外側のブロックで宣言した識別子は内側でも同じものとして参照できるが、内側で宣言したものは外側では参照できないのが一般的である。例えば、ループの中に別のループがある構造では、外側の変数は内側から利用できる一方、内側で宣言した変数は外側の処理からはアクセスできない。

一方、プログラム全体から参照できる範囲設定を「グローバルスコープ」という。グローバル変数は利用箇所が広範に及ぶため、意図しない値の書き換えやバグの原因になりやすい。ローカル変数は処理が終了すると自動的にメモリから解放されるため、リソースの効率的な利用にもつながる。同名の変数がローカルとグローバルの両方に存在する場合は、内側のスコープが優先され、外側の変数は隠された状態となる。この現象は「シャドーイング」と呼ばれる。

初期のプログラミング言語にはグローバルスコープしか持たないものもあったが、プログラムの規模が拡大するにつれて、グローバル変数の多用による予期しない書き換えやバグの追跡が困難になった。ローカルスコープのように変数の影響範囲を局所化する仕組みは、コードの部品化やカプセル化を支える基本的な仕様として現代では様々な言語に取り入れられている。

他の辞典等による「ローカルスコープ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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