コール 【call】
概要
コール(call)とは、呼ぶ、呼び出し、鳴き声、名付ける、称する、電話をかける、要求(する)、需要などの意味を持つ英単語。通信分野では、電話や通話ソフトなどで、番号などで相手を指定して呼び出しを試みることをコールという。「着信したら3コール以内に取る」といったように、着信音の繰り返し回数という意味で用いられることもある。
プログラムのコール
ソフトウェア分野では、プログラム中のある箇所を実行している最中に、別の箇所にある関数やメソッド、サブルーチンなどを指定して実行することをコール(動詞では「コールする」)という。日本語では「呼び出し」(動詞では「呼び出す」)という。
同じプログラム中の別のコードを呼び出す場合と、外部の他のプログラムに含まれるコードを呼び出す場合がある。外部のプログラムがライブラリやモジュール、コンポーネントなどの形で部品化されて提供され、これを自らの一部に取り込んで呼び出す中間的な手法もよく用いられる。
外部で独立に実行されている別のプログラムの機能を呼び出す場合、プロセス間通信(IPC)やソケット通信のようなプログラム間で通信する仕組みを用いる。OSの機能を呼び出すことを「システムコール」、ネットワークを通じて別のコンピュータ上のプログラムを呼び出すことを「リモートプロシージャコール」(RPC)という。
別の箇所のコードを指定して制御を引き渡す動作をすべてコールと呼ぶとは限らず、呼び出し先のコードブロックが終了すると元の呼び出し位置に戻って実行が再開されるような仕組みを指すことが多い。特に戻る仕組みが用意されておらず実行箇所が移動するだけの場合は「ジャンプ」(同じプログラム内の場合)などという。
(2023.2.17更新)