半角スペース 【half-width space】 半角空白
概要
半角スペース(half-width space)とは、コンピュータが扱う文字の分類の一つで、(等幅フォントで表示・印刷した際に)幅が高さの半分の縦長の長方形の領域に収まる形の空白文字「 」のこと。いわゆる半角文字のスペース文字で、文字コード標準のASCIIでは32番(16進数で20)のコードが割り当てられている。全角文字(正方形に近い字形)のスペース文字「 」とは字幅が異なり、システム上も異なるコードが割り当てられた別の文字として区別される。
半角文字は歴史的に欧米の文字コード体系(ASCIIコードなど)に由来する文字種で、半角スペース以外にも「0」~「9」の半角数字、「A」「a」のような半角アルファベット、「+」「$」のような半角記号、日本で独自に追加された半角カナ(半角字形のカタカナ)がある。
コンピュータ上では日本語入力システム(IME)をオフにするか、直接入力モードや半角入力モードにした上でキーボードのスペースバー(最下段の何も刻印されていない横長のキー)を打鍵すれば入力することができる。日本語モードでスペースを入力後、「半角に変換」操作を行っても良い。
文書ファイルの編集などでは人間にとっての見た目を整形するために半角スペースと全角スペースを特に意識せず置き換えたり混在させる人も多く、それ自体は問題ないが、コンピュータ上では別の文字として認識されるため、プログラムコードやデータファイルなどで単語や項目の区切り記号として用いる際には全角スペースが混入しないよう注意する必要がある。
(2022.1.28更新)