VLOOKUP関数 【vertical lookup】

概要

VLOOKUP関数(vertical lookup)とは、表計算ソフトの関数の一つで、指定した範囲の左端の列から指定した値に一致するものを検索し、一致するものがあれば、その行の指定した列のセルの値を返すもの。

書式は「=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方式)」で、検索する値は参照するセルを指定しても値自体を直に記述しても良い。検索範囲は左上セルと右下セルの組み合わせで指定し、両セルを対角線とする矩形の範囲が指定できる。

VLOOKUP関数が実行されると、指定範囲のうち左端の列から検索値に一致するセルを探し出す。一致するセルが発見されると、そのセルを含む行の中から、列番号で指定した列のセルの値を返す。列番号は指定範囲の左端を「1」とする相対的な値で、検索列自体なら「1」、検索列の右隣なら「2」などとなる。

例えば、VLOOKUP(B2,C3:E10,3,FALSE) のように指定すると、C列をC3からC10まで調べ、B2の値に一致するものを探す。仮にC5が一致した場合、その行の中で指定範囲の3列目であるE5の内容を読み取って関数の実行結果として返される。

引数の4つ目の検索方式は論理値で「TRUE」または「FALSE」を指定する。TRUEの場合は近似一致で検索を行ない、検索列の中で検索値に最も近い値が一致したものとみなされる。FALSEの場合は完全一致で検索を行い、検索値と全く同一の値が存在しなければ「#N/A」エラーを返す。無指定の場合はTRUE(近似一致)となるため、完全一致検索がしたい場合は忘れずにFALSEを指定しなければならない。

(2022.2.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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