ワークシート【worksheet】
概要

利用者は各セルに値や数式を入力し、データの集計や分析を行う。数式や関数を指定しておけば、参照先のセルの値が変わった際にも自動的に計算結果が更新される仕組みになっており、グラフの生成や複雑な集計処理も容易に行える。
ワークシートは複数枚を束ねて管理することができる。Microsoft Excelでは複数のワークシートをまとめたファイル全体を「ブック」と呼ぶ。一つのブック内に複数のワークシートを作成し、シート名を付けて切り替えながら使うことで、用途やデータの種類ごとに表を分けて管理できる。シート間で数式参照やリンクを設定すれば、集計や分析の範囲を広げることも可能である。
ワークシートのことを「スプレッドシート」(spread sheet)と呼ぶこともあるが、ソフトウェアによってはワークシートを何枚も束ねたより大きな管理単位のことをスプレッドシートと呼んだり、表計算ソフト自体のことをスプレッドシートと呼ぶこともあり、文脈によって意味が異なることがある。
現代のビジネス環境では、ワークシートは単なるデータ入力の場ではなく、業務を自動化するプログラムを組み込む土台としても利用されている。入力されたデータをもとに条件分岐や繰り返し処理を実行する仕組みを構築することで、定型的な集計作業や帳票作成を自動化する用途にも使われている。
英語の “worksheet” は元々、会計業務で用いる大判の帳簿や、工場の作業指示書を指す語であった。コンピュータの普及に伴い、画面上で同様の作業を行うインターフェースの名称として定着した経緯がある。教育の場で使われる、特定のテーマや単元についての問題や解答欄をまとめた書き込み式の印刷物もワークシートと呼ばれており、紙媒体の教材として配布される場合が多い。表計算ソフトのワークシートとは異なる概念だが、情報を整理して書き込む場という点で語の由来を共有している。