3.5インチハードディスク 【3.5-inch hard disk】 3.5インチHDD

概要

3.5インチハードディスク(3.5-inch hard disk)とは、ハードディスク装置のうち、内部のデータを記録する円盤(プラッタ)の直径が3.5インチ(約8.9cm)のもの。据え置き型コンピュータの内蔵ハードディスクのほとんどはこのタイプとなっている。

装置全体は箱型となっており、奥行き5.75インチ(約14.6cm) 幅4インチ(約10.2cm) 高さ(厚み)1インチ(約2.5cm)が標準サイズとして普及している。厚みは製品によってこれより厚い場合や薄い場合もある。この中に、直径3.5インチの金属やガラスでできたプラッタが数枚、軸を合わせて収納されている。

デスクトップ型タワー型パソコンサーバなどの据え置き型のコンピュータ製品の標準的な内蔵ストレージ外部記憶装置)として広く普及しており、同世代では最も大容量で容量あたりの単価も安い。SSDも据え置き型コンピュータに内蔵するタイプは3.5インチハードディスクと交換できるよう、同じ形状を採用しているものが多い。

一方、ノートパソコンなど携帯型のコンピュータ製品では2.5インチハードディスクや1.8インチハードディスクなど、より小型・軽量のタイプが用いられることが多い。

3.5インチハードディスクの寸法や形状、ネジ穴の位置などは1980年代から業界標準として慣習的に使われてきたが、1999年に当時のEIAElectronic Industries Alliance)がEIA-740として規格化した。内容的には同様の仕様がSNIA(Storage Networking Industry Association)によってSFF-8301としても発行されている。

(2019.1.4更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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