TFTP 【Trivial File Transfer Protocol】 TFTPサーバ / TFTPクライアント

概要

TFTP(Trivial File Transfer Protocol)とは、IPネットワーク上でファイル転送をうためにプロトコルの一つ。ファイルの自動配布などのために用いられるもので、認証などのない簡易な仕様になっている。

トランスポート層プロトコル再送制御などのないUDPUser Datagram Protocol)を用い、ユーザー名やパスワードなどによる認証機能がないなど、軽量な仕様となっている。デフォルトではクライアントからサーバUDP69番ポートアクセスして通信を開始し、互いに空いているポートを通知しあってそのポート間でデータ伝送をう。

ネットワーク越しに遠隔のコンピュータを起動する「ネットワークブート」で管理システムから起動する端末OSイメージを転送したり、ルータなどの通信機器が管理システムとの間で設定ファイルログなどの送受信をする際などに利用される。

LANなど機器間の経路全体が管理下にある状態での使用を想定したプロトコルで、認証暗号化など安全性を担保する仕組みは提供されない。インターネットなど大規模で信頼できない相手の存在する環境で広く利用されることはほとんどない。

TFTPの最初の仕様は初期のインターネット管理者コミュニティによって1980年にIEN 133として発行された。1981年にバージョン2がRFC 783として発行され、1992年のRFC 1350で改訂された。他にいくつかの拡張仕様や関連仕様が発行されている。

(2023.12.20更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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