マスター/スレーブ方式 【master-slave】

概要

マスター/スレーブ方式(master-slave)とは、複数の機器や装置、ソフトウェアシステムなどが連携して動作する際に、一つが管理・制御する側、残りが制御される側、という役割分担をう方式。制御する側を「マスター」、される側を「スレーブ」という。

機能などに差がない複数の機器などが並列に接続されている際に全体を協調して動作させる方式の一つとしてよく用いられるが、制御側と非制御側が異なる種類の装置などの場合もマスター/スレーブ方式と呼ぶことがある。また、マスターが管理や制御などをうわけではなく、選択される優先順位や序列を示していたり、あるいは単に順序などを表すだけの場合もある。

英語圏では機器の関係性を表すのに「主人と奴隷」という言葉を宛てることの是非をめぐる論争がしばしば起こっている。現実の奴隷制度と直接は何の関係もないとして取り合わない人も多いが、近年では関係性の実態に即して「プライマリー/セカンダリー」「プライマリー/レプリカ」「ペアレント/チャイルド」「マネージャー/ワーカー」のように用語を変更する動きも見られる。

(2020.7.2更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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