アドバイザリ 【advisory】
概要
アドバイザリ(advisory)とは、勧告(の)、助言(を与える)、忠告(の)、注意書き、報告、顧問の、諮問の、などの意味を持つ英単語。IT分野ではサイバーセキュリティ対策に関する勧告などを指すことが多い。サイバーセキュリティ分野では、サイバー攻撃などのセキュリティ事象や、機器やソフトウェア、システムの保安上の欠陥(脆弱性)などについて、利用者への周知、サポート情報、対策上の勧告や助言などをまとめた文書をアドバイザリということがある。
機器やソフトウェアなどの開発元や販売元が自社製品に関連する事柄について発行しているほか、サイバーセキュリティ関連企業や公的機関などが発行しているものもある。企業などに対してセキュリティ対策についての助言を与えるサービスを「アドバイザリサービス」ということがある。
一般の外来語としては、諮問委員会を「アドバイザリーボード」(advisory board)と呼んだり、顧問契約を「アドバイザリー契約」と呼んだり、経営に関する事柄に助言を与える業務などを指して「M&Aアドバイザリー」「リスクアドバイザリー」のように呼ぶことがある。
なお、歴史的な経緯から、IT分野では3音以上の外来語で “-er” 音や “-y” 音などで終わる場合の末尾の長音記号(伸ばし棒)を省く慣習があり、「アドバイザリ」という表記が浸透しているが、通常の外来語の表記としては「アドバイザリー」とするのが一般的である。
(2023.12.22更新)