LANケーブル 【LAN cable】 イーサネットケーブル / Ethernetケーブル / ネットワークケーブル
概要
LANケーブル(LAN cable)とは、構内ネットワーク(LAN)を構成する機器間をつなぐ通信ケーブル。通常は複数の金属線をねじり合わせて被覆したツイストペアケーブルを指すが、広義には光ファイバーケーブルも含まれる。信号を伝達する芯材をプラスチックやゴムなどで覆って保護した線状の部品で、両端に機器に接続するためのコネクタ(端子)がついている。最も普及しているのは2本の銅線を撚り合わせて信号線(芯線)とするツイストペアケーブル(twisted-pair cable:より対線)で、信号線が4本の2対4芯、8本の4対8芯のものが規格化されている。コネクタには簡単に脱着できるモジュラー型のRJ45(8P8C)が用いられ、多くのコンピュータやネットワーク機器が対応している。
外部からの電磁ノイズや内部からの信号の漏洩を防止する金属シールドで全体を覆った構造のものを「STPケーブル」(Shielded Twisted pair cable:シールド付きより対線)、このようなシールドのないものを「UTPケーブル」(Unshielded Twisted pair cable:非シールドより対線)という。STP型は極めて高速な通信規格やノイズの多い工場内の配線など特殊な用途で主に用いられ、通常の使用環境では主にUTP型が用いられる。
ツイストペアケーブルは伝送可能な信号の周波数などの違いにより「カテゴリ」と呼ばれる仕様が定められている。100MHzまで対応するカテゴリ5(100BASE-TXなどで使用)や、250MHzまで対応するカテゴリ6(1000BASE-TXなどで使用)がよく知られる。
(2019.4.22更新)
関連用語
LANケーブルのカテゴリー
カテゴリ | 最大周波数 | 主な用途 |
---|---|---|
カテゴリ1 | 1MHz | 電話線 |
カテゴリ2 | 4MHz | 低速なデータ通信用 |
カテゴリ3 | 16MHz |
Ethernet(10BASE-T) Fast Ethernet (100BASE-T2/T4) 100VG-AnyLAN TokenRing(4Mbps) |
カテゴリ4 | 20MHz |
TokenRing(16Mbps) ATM(25Mbps) |
カテゴリ5 | 100MHz |
Fast Ethernet (100BASE-TX) ATM(156Mbps) CDDI |
カテゴリ5e (エンハンスト カテゴリ5) |
100MHz |
Gigabit Ethernet (1000BASE-T) |
カテゴリ6 | 250MHz |
Gigabit Ethernet (1000BASE-T/TX) ATM(622Mbps) ATM(1.2Gbps) |
カテゴリ7 | 600MHz |
10Gigabit Ethernet (10GBASE-T) |