LANケーブル 【LAN cable】 イーサネットケーブル / Ethernetケーブル / ネットワークケーブル

概要

LANケーブル(LAN cable)とは、構内ネットワーク(LAN)を構成する機器間をつなぐ通信ケーブル。広義には光ファイバーケーブル同軸ケーブル、電話線なども含まれる場合もあるが、単にLANケーブルという場合はイーサネット(Ethernet)などに用いられるツイストペアケーブルを指す。

信号を伝達する芯材をプラスチックやゴムなどで覆って保護した線状の部品で、両端に機器に接続するためのコネクタ(端子)がついている。

最も普及しているのは2本の銅線を撚り合わせて信号線(芯線)とするツイストペアケーブル(twisted-pair cable:より対線)で、信号線が4本の2対4芯、8本の4対8芯のものが規格化されている。コネクタには簡単に脱着できるモジュラー型RJ458P8C)が用いられ、多くのコンピュータネットワーク機器が対応している。

外部からの電磁ノイズや内部からの信号の漏洩を防止する金属シールドで全体を覆った構造のものを「STPケーブル」(Shielded Twisted pair cableシールド付きより対線)、このようなシールドのないものを「UTPケーブル」(Unshielded Twisted pair cable非シールドより対線)という。

STP型は極めて高速な通信規格やノイズの多い工場内の配線など特殊な用途で主に用いられ、通常の使用環境では主にUTP型が用いられる。

ツイストペアケーブルは伝送可能な信号の周波数などの違いにより「カテゴリ」と呼ばれる仕様が定められている。100MHzまで対応するカテゴリ5100BASE-TXなどで使用)や、250MHzまで対応するカテゴリ61000BASE-TXなどで使用)がよく知られる。

(2019.4.22更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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