読み方:ぜんかくハイフン

全角ハイフン 【-】 fullwidth hyphen / 全角マイナス記号

概要

全角ハイフン(-)とは、コンピュータ上で用いられる記号文字の一つで、いわゆる全角文字ハイフン「-」のこと。半角文字の場合と同じように全角マイナス記号と兼用とすることが多い。

全角文字は歴史的に日本語の文字コード体系に由来する文字種で、等幅フォントで表示・印刷した際に幅と高さが等しい正方形の領域に収まる形の文字である。ひらがなやカタカナ、漢字のほか、欧米の文字コードに由来する半角文字の全角版や独自の記号文字などが含まれる。

全角ハイフンは半角文字ハイフン「-」の全角版で、正方形の字形に収まるように長い横棒として表される。欧米の標準文字コードであるASCIIではハイフンと数学のマイナス記号は一つに統合された「ハイフンマイナス」と規定されているため、これにならって全角ハイフンも全角マイナスと区別せず両用とすることが多い。

国際的な文字コード標準のUnicodeでは、「全角ハイフンマイナス」(FULLWIDTH HYPHEN-MINUS)として「-」が65293番(U+FF0D)に収録されている。似た字形の文字としてエムダッシュ「—」(U+2014)やエヌダッシュ「–」(U+2013)、水平バー「―」(U+2015)などがあり、全角ハイフンをダッシュや罫線など別の用途に用いる場合もある。

一般的なパソコン上では、日本語入力システム(IME)をオンした状態でキーボードの「= - ほ」キーを打鍵して長音記号(ー)を呼び出してから変換する場合が多い。入力モードによっては、テンキーの「-」(ハイフン)を押すことで直に入力できる場合もある。スマートフォンでは半角の英数字や記号の入力画面でいったん半角ハイフンを選択して変換するか、長押しで選択肢を表示してスライドすることで入力できる。

(2025.8.8更新)

主な記号文字