全角ハイフン 【-】 fullwidth hyphen / 全角マイナス記号

概要

全角ハイフン(-)とは、コンピュータ上で用いられる記号文字の一つで、いわゆる全角文字ハイフン「-」のこと。半角文字の場合と同じように全角マイナス記号と兼用とすることが多い。

全角文字は歴史的に日本語の文字コード体系に由来する文字種で、等幅フォントで表示・印刷した際に幅と高さが等しい正方形の領域に収まる形の文字である。ひらがなやカタカナ、漢字のほか、欧米の文字コードに由来する半角文字の全角版や独自の記号文字などが含まれる。

全角ハイフンは半角文字ハイフン「-」の全角版で、正方形の字形に収まるように長い横棒として表される。半角文字の標準コードであるASCIIではハイフンと数学のマイナス記号は一つに統合された「ハイフンマイナス」と規定されているため、全角ハイフンも全角マイナスと区別せず両用とすることが多い。

国際的な文字コード標準のUnicodeでは、「全角ハイフンマイナス」(FULLWIDTH HYPHEN-MINUS)として「-」がU+FF0Dに収録されている。似た字形の文字としてエムダッシュ「—」(U+2014)やエヌダッシュ「–」(U+2013)、水平バー「―」(U+2015)などがあり、全角ハイフンをダッシュや罫線など別の用途に用いる場合もある。

(2023.11.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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