RDRAM 【Rambus DRAM】 RIMM / Rambus Inline Memory Module / Concurrent RDRAM / Direct RDRAM
主にコンピュータのメインメモリとして用いるRAM(Random Access Memory)チップを実装したメモリモジュール(RIMM:Rambus Inline Memory Module)の仕様と、データ伝送を行うバスの通信方式を定めている。
単にRDRAMといった場合は最初に製品化された第一世代の規格を指すが、後発の規格と区別する場合は「Base RDRAM」と呼ぶことがある。第二世代は「Concurrent RDRAM」、第三世代は「Direct RDRAM」という。
1990年代後半から規格の策定や製品化が行われたもので、SDRAMなど同世代の他の規格に比べ帯域幅(単位時間あたりのデータ転送量)は広いがレイテンシ(動作に伴う遅延時間)が大きいという特徴がある。
パソコン向けの対応製品はメモリモジュールの製造コストをなかなか下げることができず、他の規格の製品に比べ高価だったことや、高価な割には当初期待されたほどの高性能を発揮できなかったこともあり、SDRAMおよびDDR SDRAMとの競争に敗れ普及しなかった。
家庭用ゲーム機のように高度なグラフィックス機能などのために広帯域なメモリ規格が必要な製品では大規模な採用例があり、例えば任天堂の「NINTENDO 64」はConcurrent RDRAMを、ソニーの「PlayStation 2」はDirect RDRAMを、同「PlayStation 3」はRDRAMの後継のXDR DRAMを、それぞれ採用している。
(2020.5.16更新)