LPDDR4 【Low Power DDR4】 LPDDR4 SDRAM

概要

LPDDR4(Low Power DDR4)とは、コンピュータメインメモリ(RAM)としてよく用いられるDDR SDRAMの派生規格で、低電圧・低消費電力の仕様。LPDDR3の後継規格で、2014年8月に標準化された。2015年頃からスマートフォンなどの携帯機器での採用が広がっている。

パソコンなどで使用するメモリモジュールおよび本体との接続・通信のための仕様として、業界団体のJEDECが策定した「DDR SDRAM」(Double Data Rate SDRAM)シリーズという規格群がよく用いられる。「LPDDR」(Low Power DDR)シリーズはその派生規格群で、その名(Low Power:低消費電力)の通り通常のDDR規格より消費電力を抑えた携帯機器向けの規格である。

LPDDR4はLPDDR3の後継で、入出力インターフェースや制御方式などの仕様が大きく変更され、駆動電圧が1.2Vから1.1Vに、内部の信号電圧も約半分となっている。入出力ピンあたりの転送密度は2倍に向上し、最高で3.2GT/s(毎秒32億転送)のデータ伝送が可能となる。2017年にはさらに動作電圧を下げ消費電力を約10%削減できる派生仕様の「LPDDR4X」が標準化されている。

(2023.5.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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