メモリバンク 【memory bank】
概要
メモリバンク(memory bank)とは、コンピュータ内でメインメモリ(RAM)として用いられるメモリ装置の論理的な構成単位。複数のメモリチップを束ねて一体的に管理するもので、パソコンなどの場合はメモリモジュールの一面に実装されたチップ群で構成されることが多い。コンピュータが内蔵するメモリ装置はある程度の容量ごとにまとめて管理され、メモリコントローラはアクセス要求が発生すると対象となる領域を選択し、その領域に対してだけアクセスを行うことで効率を上げる。この管理単位をメモリバンク、あるいは単にバンクと呼ぶ。
一般的な仕様のパソコンのように、メモリモジュールをマザーボードのメモリスロットに差し込む構造の場合には、1枚のモジュールの片面をメモリバンクとして管理することが多い。片面実装のモジュールならバンク数1、両面実装のモジュールならバンク数2となる。
メモリコントローラは管理できるバンク数の上限が決まっており、多数のスロットが用意されていても上限を超えるモジュールを管理することはできない。4スロットの基板を6バンクまでのコントローラで管理する場合、両面実装のモジュールを4スロットすべてに装着すると8バンクとなってしまうため正しく管理できない。
複数のバンクをまたぐようにアドレスを割り当てるメモリインターリーブを利用するにはバンク数が2の累乗(2、4、8…)になるように装着する必要がある。
(2018.11.11更新)