PROM 【Programmable Read Only Memory】 プログラマブルROM

概要

PROM(Programmable Read Only Memory)とは、電源を断っても記録内容が消えない不揮発メモリの一種で、読み出し時とは異なる装置を用いて内容の書き込みができるもの。書き込み可能なROM

半導体メモリの一種であるROMRead Only Memory読み出し専用メモリ)の種類の一つで、何も記録されていない空の状態で出荷され、開発者が「ROMライター」(ROM writer)と呼ばれる専用の装置を用いて自ら書き込みたい内容を記録する。

PROMではない通常のROMマスクROM)の場合は製造時にデータが記録され、開発者側で内容を書き込むことはできない。マスクROMもPROMも、データが記録され機器に組み込まれた後は、不揮発読み出し専用メモリとして使用される。

PROMのうち、一度だけ記録することができ、消去や上書きなどができないものを特に「OTP ROM」(One Time Programmable ROM:ワンタイムPROM/OTPROM)という。また、専用の装置を用いて繰り返し内容の消去と再書き込みができるものを「EPROM」(Erasable Programmable Read Only Memory)という。OTP ROMのみをPROMと呼ぶ場合と、EPROMもPROMの一種に分類する場合がある。

(2023.12.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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