SIMM 【Single Inline Memory Module】

概要

SIMM(Single Inline Memory Module)とは、コンピュータマザーボードなどに装着するメモリ基板(メモリモジュール)の一種で、細長い基板メモリチップを並べて装着し、長辺の端に外部と信号をやり取りするための金属端子を数十個並べたもの。

細長いプラスチック基板の片面あるいは両面にDRAMチップメモリチップ)が複数実装され、長辺の一方に外部と接続するための数十の金属端子が並んでいる。この端子のある側を、マザーボードなどに設けられた専用の差込口(SIMMスロット、SIMMソケット)に差し込んで利用する。

標準的な製品では30ピンまたは72ピンの端子が用いられ、各端子は基板の両面の同じ位置にそれぞれ実装されているが、表と裏の端子は同じ信号を入出力しており、片面が接触不良でももう片面で伝送を維持できるようになっている。

1980年代に考案された方式で、それまではメモリチップを一つずつマザーボードなどに差し込む方式が一般的だったが、モジュールごとに容易に追加、交換できるようになった。パソコンなどのメインメモリ用途に広く普及したが、現在では同じ位置の両面をそれぞれ別の端子として扱う「DIMM」(Dual Inline Memory Module)方式が一般的になっている。

(2022.5.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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