SO-DIMM 【Small Outline Dual In-line Memory Module】 S.O.DIMM
概要
SO-DIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module)とは、コンピュータのメインメモリに用いられるメモリモジュールの種類の一つで、DIMMの物理的なサイズを縮小した規格。DIMM同様、端子形状やピン数はメモリ規格によって異なり、様々な種類がある。通信仕様やデータ伝送速度などはDIMMサイズのモジュールに準じ、メモリ規格に定められた方式や速度でデータが伝送される。基板の面積が狭い分、搭載されるメモリチップの容量はフルサイズのモジュールより少ない。
主にノートパソコンや省スペースデスクトップPC、あるいはプリンタや通信機器などの拡張メモリとして利用される。汎用品が大量生産されるDIMMに比べ、同じ仕様の製品の用途や出荷量が限られるため、容量が少ない割に価格は割高である。
当初よく用いられたサイズは幅67.7mm(2.66インチ)×高さ31.75mm(1.25インチ)、厚さ3.8mm(0.15インチ)以下の形状で、SDRAMやDDR SDRAM、DDR2 SDRAMなどで用いられた。DDR3 SDRAMなどではこれよりわずかに幅が長く高さの低いサイズが用いられる。
ピン配置はメモリ規格によって決まっており、少ないものでは100ピンから多いものでは260ピンといった高密度のものもある。ピン数が同じでも規格が異なるものは誤挿入による誤作動や破損を防ぐため切り欠きの位置を変えて別の規格のメモリスロットには差し込めないようになっている。DDR SDRAMの200ピンとDDR2 SDRAMの200ピンのように一見して区別しにくい場合もある。
(2022.5.25更新)