メモリチップ 【memory chip】
概要
メモリチップ(memory chip)とは、集積回路(ICチップ)の種類の一つで、内部にデータを保持するための微細な素子を敷き詰めたもの。給電や外部との接続のための配線を備えた電子基板に実装して使用する。メモリチップには入力された信号を何らかの物理的な状態として保存する記憶回路(メモリセル)が数百万から数百億個並んでおり、各素子と外部を繋ぐ電気配線によりデータの記録や読み出しを行う。記憶素子はデジタルデータの0と1を電荷の有無などに置き換えて電気的に表現する半導体メモリが主流だが、磁気を利用したものなどもある。
記録を維持する方式の違いにより、電源を切ると内容が失われる揮発性メモリ(RAMなど)と給電が途絶えても内容が維持される不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリなど)があり、前者はコンピュータのメインメモリ(主記憶装置)などとして、後者はストレージ(外部記憶装置)などとして用いられる。
メモリチップは単体で用いられることもあるが、複数のチップをセットにして制御回路などと一つにまとめたメモリモジュールなどの形で用いられることが多い。コンピュータのメインメモリに用いるRAMモジュールが有名で、8~32個程度のメモリチップを一枚の小さな電子基板に実装して主基板に差し込んで使用する。
(2018.5.14更新)