LPDDR5X 【Low Power DDR5X】 LPDDR5X SDRAM

概要

LPDDR5X(Low Power DDR5X)とは、コンピュータのメインメモリ(RAM)としてよく用いられるDDR SDRAMの派生規格で、低電圧・低消費電力の仕様。LPDDR5の改良版で、2021年7月に標準化された。

パソコンなどで使用するメモリモジュールおよび本体との接続・通信のための仕様として、業界団体のJEDECが策定した「DDR SDRAM」(Double Data Rate SDRAM)シリーズという規格群がよく用いられる。「LPDDR」(Low Power DDR)シリーズはその派生規格群で、その名(Low Power:低消費電力)の通り通常のDDR規格より消費電力を抑えた携帯機器向けの規格である。

LPDDR5Xは先行するLPDDR5の改良版で、主要な仕様は共通しているが、一部の制御方式の改善や、転送のタイミングを同期するクロック周波数の向上(メモリクロック533MHz/バスクロック4.267GHz)が図られている。最高で約8.533GT/s(毎秒約85億回の信号伝送)での通信が可能となる。

(2023.5.8更新)

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