LPDDR5 【Low Power DDR5】 LPDDR5 SDRAM

概要

LPDDR5(Low Power DDR5)とは、コンピュータメインメモリ(RAM)としてよく用いられるDDR SDRAMの派生規格で、低電圧・低消費電力の仕様。LPDDR4およびLPDDR4Xの後継規格で、2019年2月に標準化された。同年頃からスマートフォンなどの携帯機器での採用が広がっている。

パソコンなどで使用するメモリモジュールおよび本体との接続・通信のための仕様として、業界団体のJEDECが策定した「DDR SDRAM」(Double Data Rate SDRAM)シリーズという規格群がよく用いられる。「LPDDR」(Low Power DDR)シリーズはその派生規格群で、その名(Low Power:低消費電力)の通り通常のDDR規格より消費電力を抑えた携帯機器向けの規格である。

LPDDR5はLPDDR4および改良版のLPDDR4Xの後継で、駆動電圧がLPDDR4Xの0.6Vから0.5Vに引き下げられ、消費電力を2割程度削減することができる。信号の伝送タイミングを同期するクロック周波数も引き上げられ(メモリクロック400MHz/バスクロック3.2GHz)、最高で6.4GT/s(毎秒64億回の信号伝送)での通信が可能となる。2021年には改良版のLPDDR5X規格が発行されている。

(2023.5.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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