メモリインターリーブ【memory interleaving】

概要

メモリインターリーブとはコンピュータメインメモリRAM)へのアクセスを高速化する手法の一つで、複数のメモリ装置(メモリバンク/メモリモジュール)をまたぐようにメモリアドレスを割り当て、読み書き動作を同時並行に行う方式。
メモリインターリーブのイメージ画像

CPUメモリへアクセス要求を行ってから実際にデータが送られてくる(あるいは書き込みが完了する)までにはレイテンシ(latency:遅延)と呼ばれる時間差が生じる。CPU内部の処理に比べメモリの読み書きは非常に時間がかかるため、コンピュータの処理速度はこの「待ち時間」に常に足を引っ張られている。レイテンシを短縮する試みは常に行われているが、CPU内の記憶素子との差は埋めがたく、また、低レイテンシメモリは高価である。

一方、メモリへのアクセス要求は短期的には局所性が極めて強く、連続した領域に順番に読み書きを行うことが多い。この特徴を利用して、複数のメモリバンクにまたがって連続したアドレスを交互に振っておき、あるデータにアクセスする遅延時間の最中に次のアドレスへアクセス要求を発行して時間を有効利用するのがメモリインターリーブである。

バンクの数を増やせばその分高速にアクセスできるようになり、2つのバンクを用意すれば2倍、4つで4倍の高速化を図ることができる。ただし、実際にはコントローラのオーバーヘッドや、不連続なアドレスへのアクセスがあるため、バンクの数だけ線形に性能が向上するわけではない。

安価な高レイテンシメモリで高い性能を得られる反面、メモリコントローラが複雑になり高価になることや、部品点数が増えて故障率が上がってしまうという欠点もある。もともと高い性能が要求されるサーバなどで使われてきた技術だが、近年ではパソコンでも同じ仕様・容量のメモリモジュールを2枚単位でメモリスロットに装着することでメモリインターリーブを利用できるものがある。

他の辞典等による「メモリインターリーブ」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「メモリインターリーブ」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令7修12/令7修1/令6修1/平25修6/平23春】 メモリインタリーブの説明はどれか。
令6修6/令5修6/令2修1/平30修6/平21修7】 メモリインタリーブの説明として,適切なものはどれか。
令5公/平27修6/平24修1】 コンピュータの高速化技術の一つであるメモリインタリーブに関する記述として,適切なものはどれか。
令4修12/平29修7/平27修7/平26修1/平22修12/平21秋】 メモリインタリーブの説明として,適切なものはどれか。
平25修1/平22修7】 主記憶装置の高速化の技法として,主記憶を幾つかのアクセス単位に分割し,各アクセス単位をできるだけ並行動作させることによって,実効アクセス時間を短縮する方法を何というか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。