LPDDR4X 【Low Power DDR4X】 LPDDR4X SDRAM

概要

LPDDR4X(Low Power DDR4X)とは、コンピュータメインメモリ(RAM)としてよく用いられるDDR SDRAMの派生規格で、低電圧・低消費電力の仕様。LPDDR4の改良版で、2017年3月に標準化された。同年頃から主にスマートフォンなどの携帯機器で採用されている。

パソコンなどで使用するメモリモジュールおよび本体との接続・通信のための仕様として、業界団体のJEDECが策定した「DDR SDRAM」(Double Data Rate SDRAM)シリーズという規格群がよく用いられる。「LPDDR」(Low Power DDR)シリーズはその派生規格群で、その名(Low Power:低消費電力)の通り通常のDDR規格より消費電力を抑えた携帯機器向けの規格である。

LPDDR4Xは先行するLPDDR4の改良版で、主要な仕様は共通しているが、駆動電圧が1.1Vから0.6Vに下げ、転送のタイミングを同期するクロック周波数も向上させている。最高で約4.267GT/s(毎秒約43億回の信号伝送)での通信が可能となる。2019年には後継のLPDDR5規格が発行されている。

(2023.5.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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