符号 【code】 sign
概要
符号(code)とは、物事を整理するために付けられる簡単な文字や記号などのこと(mark)。数学では数の正負を表す「+」「-」の記号を符号(sign)という。情報理論では、情報を何らかの短い表現(シンボル)の並びに対応付けるルールを符号(code)という。情報分野では、「符号」という用語は「コード」(code)の訳語として用いられることが多い。これは情報を何らかの単純で定型的な表現(シンボル)の組み合わせに対応付けるための規則を意味する。規則に基づいて並べたシンボルの列のことを指すこともある。
例えば、モールス符号では文字を短い点(・)と長い点(‐)の組み合わせで表現し、これを長い音と短い音、長い電気信号と短い電気信号などに対応付けて遠隔地間を伝送する。アルファベットや数字といった情報と、シンボル「・」「‐」を対応付ける規則が符号で、「A」は「・‐」、「1」は「・‐‐‐‐」と表現される。
コンピュータでは情報を2進数の「0」「1」の並びに対応付けて表現するため、コンピュータ上で扱う符号の多くも、最終的には「0」「1」を並べたビット列として表される。文字コード規格のように標準化され汎用的に用いられる符号体系もあれば、圧縮符号のように対象の情報に応じて毎回異なる符号を生成する仕組みもある。
(2023.10.2更新)