コンバージェンス 【convergence】

概要

コンバージェンス(convergence)とは、収束、収斂、集中という意味の英単語。複数のものが一つに集まる様子を表し、具体的な意味は分野や文脈によって異なる。

ITの分野では、従来は互いに接点のない異なる存在だった複数のメディアサービス、業界などがデジタル技術で融合・統合していくことを「デジタルコンバージェンス」「メディアコンバージェンス」などと呼ぶことがある。

金融や会計の分野では、ある国の会計基準を国際財務報告基準IFRS)に合わせて改定し、共通化することをコンバージェンスという。

ルーティングコンバージェンス (routing convergence)

ネットワークの分野で、ルータ間で経路情報が十分にき渡り、すべてのルータが最新の経路をすべて認識している状態のことをルーティングコンバージェンス、あるいは単にコンバージェンスという。

大規模なネットワークでは隣接するルータ同士が知っている経路情報を互いに交換しており、経路が変更されるとバケツリレーに時間をかけて遠くのルータまで新しい経路情報が伝達される。すべてのルータ経路が広まることをコンバージェンスという。

ネットワークルータ経路が増えてから、すべてのルータがそのことを認識するまでに要する時間を「コンバージェンス時間」(convergence time)という。

(2020.2.12更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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