XaaS 【X as a Service】 EaaS / Everything as a Service
最初に誕生した概念は「SaaS」(Software-as-a-Service:サービスとしてのソフトウェア)で、従来は利用者が提供元から購入・入手し、手元のコンピュータに固定的に導入して利用していたソフトウェアの機能を、インターネットを通じて遠隔から操作・利用できるようにしたオンラインサービスのことを表していた。
ここから派生して、従来は購入したり固定的・長期的な利用契約を結んで利用してた様々な資源を、サービスとしてネットワーク越しに必要なときに必要なだけ利用し、実績に応じて代金を支払う提供方式が様々な対象や分野で登場した。
これらを総称する概念として、XaaS、「EaaS」(Everything-as-a-Service)、「*aaS」(*-as-a-Service/「*」は任意の文字列が入るワイルドカードの意味)などの用語が考案されたが、おおむねXaaSが総称として定着した。
例えば、ソフトウェアの実行環境を提供する「PaaS」(Platform-as-a-Service)、仮想化されたサーバコンピュータを提供する「IaaS」(Infrastructure-as-a-Service)、パソコンのデスクトップ環境を提供する「DaaS」(Desktop-as-a-Service)、スマートフォンアプリやオンラインサービスのバックエンド環境を提供する「MBaaS」(Mobile Backend-as-a-Service)あるいは「BaaS」(Backend-as-a-Service)などが有名である。
転じて、近年では情報分野に限らず、これまで固定的に所有・使用されてきた製品の機能や価値を、サービスとして必要なときに提供・利用するようにしたものを含む場合もある。例えば、これまで自家用車など行われてきた移動をサービスの形で提供する「MaaS」(Mobility-as-a-Service)などが注目されている。