ルートフラッピング【route flapping】経路フラッピング
概要

ルータが障害やメンテナンスなどでネットワークから離脱したり、再び参加することはよくあるが、電源や回線の不具合、操作ミス、経路情報の誤設定などで、極めて短い間に切断・接続や経路変更が何度も繰り返される場合がある。
リンクステート型ルーティングプロトコルで運用されているネットワークでは、ルータが記憶している経路の変更が通知されると経路情報を再計算しなければならないため、短時間に何度も同じ経路の変更が行われると処理負荷が急激に増大し、処理が遅延したり停止してしまうことがある。
ルータが停止するとさらに周囲のルータが経路の再計算を余儀なくされ、一か所の経路情報の問題から広範囲に連鎖的に機能不全が広まってしまうことがある。2007年にNTT東日本管内のフレッツ網で一台のルータの故障をきっかけに2000台が停止した大規模障害がルートフラッピングによる事故の例としてよく知られる。
インターネットのルーティングに用いられるBGP(Border Gateway Protocol)ではルートフラッピングの影響を受けにくくするため、経路の頻繁な変更を検知すると一定時間当該経路を避け、様子を見て復帰させる「ルートフラップダンピング」(route flap damping)と呼ばれる仕組みが実装されている。