ノード 【node】
概要
ノード(node)とは、節、結節(点)、節点、交点、中心点、集合点、こぶ、膨らみ、などの意味を持つ英単語。ITの分野では網状構造の構成要素などをこのように呼ぶ。ネットワーク構造や木構造(ツリー)、グラフなど、複数の要素が結びついてできた構造体において、個々の要素のことをノードという。ノードを結びつける線や繋がりは「エッジ」(edge)あるいは「リンク」(link)という。
木構造のノード
頂点から枝分かれしていく形の木構造では、頂点の要素を「根ノード」(root node:ルートノード)、末端の要素を「葉ノード」(leaf node:リーフノード)という。
また、結ばれた2つのノードのうち、より根に近いものを「親ノード」(parent node)、葉に近いものを「子ノード」(child node)という。中間の要素のみをノードと呼び、根や葉はノードとは呼ばない場合もある。
通信ネットワークのノード
通信ネットワークでは、コンピュータや通信機器など、通信の主体となる個々の機器のことをノードという。信号やデータを送信、受信、転送する機能を持ち、通信に対して何らかの能動的な役割を果たす機器などを指す。単純な信号の中継や再送信など受動的な機能のみの器具は含まれない。
何をノードとみなすかは機能階層によって異なり、リンク層(L2)であればネットワークスイッチなどがノードを構成するが、同じネットワークでもネットワーク層(L3)ではスイッチは透過的な通信インフラとなり、代わってルータなどがノードとなる。
分散システムの場合はシステム全体の構成要素となる独立した処理機能を持つコンピュータなどをノードという。
(2020.5.31更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 NEDO海外レポート No.1051「新スーパーコンピュータが地球の諸問題を解決する」(PDFファイル)にて引用 (2009年9月)