読み方 : へんこうかんり

変更管理【change management】

概要

変更管理とは、情報システムの運用などでシステムの構成要素に変更を加える際、その過程を事前に定めた手順に従って体系立てて管理すること。変更の計画作成、影響の評価や予測、承認、適用、結果の評価と記録といった一連のプロセスで構成される。
変更管理のイメージ画像

システムへの変更が野放図に行われることでサービスの提供に支障が生じたり、無計画なサービスの中断が起きることを防ぎ、停止時間(ダウンタイム)の最小化、サービス品質の安定、変更に伴うリスクの管理を可能とする。

変更管理の対象は分野や業務により様々だが、ITシステムの場合にはオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトの新規導入やアップデート、機器や配線などの増設や交換、撤去、移動、組織体制の変更や担当者の異動、担当業務の変更、業務運用の見直しなどがある。ソフトウェアやシステムの導入については「リリース管理」「デプロイ管理」などとして別に管理することもある。

(2021.9.18更新)

他の用語辞典による「変更管理」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「変更管理」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平31春 問45】 受託しているシステム開発プロジェクトの期間が半分を経過した時点で、委託元から開発中のシステムへの機能追加の依頼があった。プロジェクトマネージャの行動として、最も適切なものはどれか。
平23秋 問39】 情報システムの運用における変更管理に関する記述として、適切なものはどれか。
平22秋 問40】 ソフトウェアベンダから提供されたセキュリティパッチの内容を確認し、自社システムに適用する場合の影響を評価した。この作業はシステムの運用管理業務のうちどれに該当するか。
▼ 基本情報技術者試験
平21修7 問55】 ITILにおけるサービスサポートのプロセスはどれか。