console.log【コンソールログ】
概要

Webブラウザでは、開発者ツール(デベロッパーツール)を開くとコンソール画面が表示される。ページ上で動作するスクリプト内に「console.log(出力内容);」と記述すると、その内容がコンソールに表示される。出力内容には文字列リテラルの他に変数やオブジェクト、配列などが指定でき、その時点の値や内部構造を確認することも可能である。
この出力処理はページの見た目やスクリプト本来の動作に影響を与えない。処理が意図通りに進んでいるか、変数に正しい値が入っているかを一時的に確認する用途で利用される。エラーが発生した箇所の前後にconsole.logを挟み、処理の進行状況を追跡する使い方も一般的である。複数の引数を指定すると空白で区切られて連結して表示される。
ブラウザ以外の実行環境でもconsole.logは同様に機能する。Node.jsのようにローカルでJavaScriptを実行する環境では、特別な画面を呼び出す必要はなく、オペレーティングシステム(OS)の標準出力(stdout)に内容が出力され、コマンドラインの実行画面やターミナルにそのまま表示される。ブラウザ環境とサーバ環境のどちらでも、ほぼ同一の記述で文字出力ができる。
JavaScriptには元来、プログラムの内部状態を簡単に外部へ出力する手段が乏しく、初期のWeb開発では警告ダイアログを表示するalert関数が代用されていた。しかしダイアログは表示されるたびにプログラムの実行が一時停止し、利用者の画面操作を妨げる問題があった。これに対しコンソールへの出力は実行を止めることなく、大量の情報を連続して記録できる利点を持つ。consoleオブジェクトにはlogメソッド以外にも、エラーを表すconsole.errorメソッドや警告を表すconsole.warnメソッドなど、出力内容の種類に応じた派生メソッドも用意されている。