エレメント 【element】

概要

エレメント(element)とは、成分、要素、元素、要因、素子、元(げん)などの意味を持つ英単語。ITの分野では、複合的なデータ構造を構成する個々の要素などを指すことが多い。一般的には「要素」の訳語が当てられる。

マークアップ言語のエレメント

HTMLXMLなどのマークアップ言語では、文書の基本的な構成単位をエレメントあるいは要素という。「<」と「>」で括られた「タグ」(tag)という記法を用いて定義する。

例えば、「<a href="https://www.example.com/">これはリンクです</a>」はリンクを定義するa要素の記述だが、開始タグ(<a>)と終了タグ(</a>)、開始タグ内部の属性href)、タグで挟まれた内容(「これはリンクです」)で構成されている。

開始タグ終了タグの間に別のエレメントを記述することができ、何段階も入れ子状になった複雑な構造を定義することもできる。また、言語やバージョンによっては、終了タグを省略することができるエレメントや、そのための専用の記法(「<br />」など)が定義されている。

データ構造のエレメント

プログラミングの分野では、配列など複数のデータを格納することができるデータ構造において、構成単位となる個々のデータノードなどのことをエレメントということがある。分野や処理系によっては、プログラムを部品化して外部から呼び出して実行できるようにした単位のことをエレメントということもある。

(2023.12.1更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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